欧州
2005年版
さてこの季節恒例のお芝居でのツアーです。今回は俳優座、演劇集団円、文学座、劇団昴というカンパニー。
演目はシェークスピアの「トロイラスとクレシダ」・・・・。えっ、ご存知ない?そうでしょうねえ。数あるシェークスピア戯曲の中でも日本での上演回数はかなり少ないほうに属する作品ですからねえ。
僕も演目として知らされるまで全く知りませんでした・・・・勉強不足ですいません。
というわけで、初回はまずはこの作品の概略をご紹介します。
舞台はトロイ、そうあのトロイ戦争も十年目にさしかかっていた頃の話。
ギリシャに寝返ったトロイの神官カルカスを父に持つクレシダと彼女に恋焦がれるトロイの王子トロイラス。彼女の伯父パンダロスの取り計らいでようやく成就した二人の恋であったが、ギリシャ勢の総大将アガメムノンへの奸計カルカスの進言により、クレシダが人質交換の材料にされてしまうため、別離を迎える。
そんな時、トロイの王子ヘクトルから一騎打ちを申し込まれたギリシャ勢は増長気味のアキレウスを指名せず変わりにアイアスを戦わせたたが、従兄弟同士であった二人は和解し、トロイ戦争も束の間の休戦に。ギリシャ勢に招かれたトロイラスは、我が最愛のクレシダが交わした誓いも忘れてギリシャのディオメデスに心を許している事を知る。怒りに震えるトロイラスはヘクトルの忠告も聞かず戦地へ赴く。
しかしその戦いでは既に妹カッサンドラによって死を予言された通りヘクトルがアキレウスの手によって死んでしまう。この戦いで残されたものは・・・・。
とまあ、ざっとこんな筋立て。おなじみ紀元前の最古の叙事詩「イーリアス」(ホメロス作)等をもとに、活劇ありロマンスもありに仕上げているこの作品。はっきりとした劇的なエンディングが無いことも上演機会の少ない理由かもしれません。ただ、トロイラスとクレシダを軸に絞り込んでいるのも面白いし、ギリシャ陣営とトロイのキャラクターの際立て方もはっきりしてる。と、僕は勝手に思って楽しんでおります。

次回は稽古場の風景をお届けしようと思います。

つづく