欧州
2005年版
その2
では、稽古風景の写真と共に役者の皆さんをご紹介することにします。
まずは大先輩のお二人から。向かって左手の自動販売機の布の後ろにいるのが、クレシダの伯父パンダロス役で「劇団俳優座」の中野誠也さん。今回は歌を歌って頂くシーンもあったのでご自宅のピアノも大活躍だったそうです。稽古中も時々冗談を言って雰囲気を和ませて下さいます。
左側は「演劇集団円」の立川三貴さん。ギリシャの武将アキレウスの家来なのに、皮肉たっぷりにこの戦争をクールに見つめている流浪の民、テルシテスをユーモラスたっぷりに演じていらっしゃいます。若い役者さんたちも、立川さんのおっしゃるちょっとしたアドバイスが的確で分かりやすいので、一生懸命聞いているようです。
トロイラスは血気盛んなトロイの王子。まさに純真無垢な青年といった感じなのでしょう。そんな男の子が一度盲目的な恋に落ちれば・・・。そんな役を演じるのが「演劇集団円」の小川剛生さん。そう言えば昨年、ミラノに一緒に行ったのですが、列車が物凄く遅れて、「最後の晩餐」を見るために市街を一緒に走らせてしまいました。う〜ん、申し訳なかったなあ・・・。
このカンパニー「テアトル・ド・シーニュ」の役者さん小川敦子さん演じるクレシダという存在は戦争という男たちの愚行と対比をなすように恋に生きる女の弱さと愚かさを表しているのかも知れません。翻弄される男達・・・・。
左側は「文学座」の細貝弘二さんはギリシャ側へ連れていかれたクレシダのもとへ夜な夜な通うディオメデス役。トロイラスと対照的にクールな男を演じています。
この写真の役者さんたちは皆さん「劇団俳優座」の方たち。中央に立っているのはトロイの長兄、剛腕ヘクトル役の関口晴雄さん。その役柄に恥じない引き締まった体を舞台で披露しています。さすがにかなり鍛えている感じです。
向かって左側はプリアモスの娘でトロイの巫女でもあるカッサンドラを演じる生原麻友美さん。今回のお芝居の中では唯一このカンパニー以外のお仕事でご一緒した子とのある役者さんです。
右側はこのトロイ戦争の発端となったギリシャ側の王妃ヘレネ、山本順子さんです。彼女はトロイの王子パリスに誘拐されてきたのですが、すっかり恋仲の二人。パリスは彼女を帰す気が全く無いためにいよいよこの戦争は泥沼化していくのです。
一番左側、ギリシャ側の総大将、猛将アガメムノンを演じている田中茂弘さんも「劇団俳優座」の役者さん。この中では一番多くご一緒している役者さんです。以前にも書きましたがかなり熱心なジャズファンなんです。そうそう、今回のアガメムノンは相当酒好きという演出のようですよ。
トロイラスの右側に立っているのがトロイの王プリアモス。戦争で苦しむ自分の息子たちや民に心を痛める心優しき人を演じているのが「劇団昴」の秋間登さん。稽古では思わず吹き出してしまうようなアドリブを連発しています。
アキレウスとアイアスはライバル。とは言っても、アキレウスの名声を嫉むアイアスの気持ちにつけ込んだアガメムノンとユリシーズの策略でアイアスはヘクトルと戦うことになります。トロイのプリアモス王の娘ポリュクセネに恋するアキレウスを演じるのは脇田康弘さん。猪突猛進(?)のアイアスは林宏和さんが演じています。
お二人とも「劇団俳優座」の役者さんです。
左の写真の一番左はアキレウスの僕というか、かなり深い関係(?)のパトロクラス。右側の写真の右から二番目がこの戦いのシナリオを影で描く知将ユリシーズ。
パトロクラスは三浦英明さん、長ぜりふの多いユリシーズは島英臣さんがそれぞれ演じています。
このお二人も「劇団俳優座」の役者さんです。
このカンパニーとしては出演者もとても多く集団演劇的な要素の多い芝居に仕上がっています。さてさて、ノルウェーでの初日はどんな風になるのでしょう。とても楽しみです。
つづく