欧州
2005年版
その6
パリについて初日からちょっと事件が・・・。僕は普段から海外へは現金を持っていかないので、キャッシュカードを使って銀行からその都度引き出しているのですが、何故かここにきて使用不能に。インターネットで調べてみると僕の使っている銀行が合併するためのシステム組み換えで、三日間使用出来ないって事だったようで、それがこのパリにきた日の前後にドンピシャだったらしい。何もこのタイミングじゃなくてもねえ・・・。まあ、その後は大丈夫なんですけど。
何しろパリは到着してすぐ二日間のお休みを頂いていたから資金がないとちょっとね・・・。
てなわけで観光ネタから入ることにします。
四回目のパリにして初めて行きました、「エッフェル塔」。とにかく物凄い人人人。
展望台に登る人の列を見ただけで入る気力は全く出ません、僕としては。それでも、あの鉄骨の重量感を感じつつを真下から見上げるのはなかなか面白いものでした。
でも、パリの人達の間でも賛否が分かれたっていうのも分かる気がするなあ。ちょっとある種の異様さが、その存在感を際立たせているような気がしないでもないし。
市内をざーっと回った翌日、ルーブル美術館へ。
今回はいつもと違ったものを見ることにしました。というのも、月曜日はところどころ見学出来ないところがあって、楽しみにしていたフェルメールにも会えないし、その他の絵画も一部見ることが出来ないからだったんですけどね。

というわけで、まずはこちら。「ミロのビーナス」の背中もゆっくり見学。ふと思ったのですが、このビーナス像に、もし手が付いた状態で発見されたら今ほど多くの人に愛されなかったかも知れない様な気がします。この美しさと不完全な常態からの想像とが見る人の心を引きつけるような・・・。もちろん完全な形でも素晴らしさには違いないのでしょうけどね。

エジプトの展示室もこれほどゆっくりは見たことがありませんでした。なかでもビックリしたのが、ミイラの包帯の巻き方。
指の先まで本当に丹念にまかれていて、さらに顔の巻き方の工夫の凝らし方はまさに職人芸の極地と言ってもいいほど。螺旋状のようにも見える複雑な折り返し方の結果、顔の輪郭は損なわれることなく見事に包み込まれています。さすがに写真に撮るのは気持ち的にはばかられたのでお馴染みの棺とスフィンクスを代わりに載せました。
エジプトの人達の死んだ者に対する畏敬の念の深さは、その包帯の巻き方一つとっても十分に伺い知ることが出来たような気がします。

ボッティチェッリのこの二枚のフレスコ画も今まで気がつかなかった作品です。
昨年、フィレンツェで観た「ビーナス誕生」に劣らない作品ですね。それにしても今から600年も前の絵とこうして対面出来るなんて幸せなことだなあ。

こちらはペルシャの展示室。
手前は間違いなく「レク」(左の写真)の原型。
ただ、枠にジル(シンバルの小さいヤツ)が付いていた様子が無いのでもっと単純な楽器だったようです。
進化の過程が伺い知れて面白いですね。
そして、今回パリで見た芝居がこれ。
「テアトル・ド・ソレイユ」(太陽劇団)の「Angela et Marina」という二人芝居。カーテンコールの時の写真で真ん中に写っている男性は僕たちと同じように舞台上で演奏をしていたミュージシャンです。
シンプルなセットに様々な工夫が凝らされていて芝居にテンポ感をつけていました。何となく「南洋神楽」に応用出来そうなヒントを沢山もらって、勉強になりました。

右はロビー会場と共に僕たちと一緒に入ってきた猫。
きっと毎日こうやって過ごしているのでしょう。
ロビーがカフェのようになっていて、そこで食べた豆のスープは絶品でちょっと信じられないくらい美味しかった。

つづく