Wada Kei & Matsumoto Taiko’s Personal History

和田 啓(作曲・打楽器)
東京・浅草生まれ。幼少の頃から江戸里神楽(松本源之助師)を学び、さらにジュニアオーケストラでの経験をもとに独自の世界を表現するアジア系ハンドドラム奏者、演出家、作曲家。ガムランをバリ島にてイ・ワヤン・ガンドラ氏に師事、タンバリンの原型であるアラブの打楽器「レク」をエジプト・カイロにてハニー・ベダール氏に師事。99年、小谷野哲郎(バリ仮面舞踊家)と仮面舞踊ユニット「ポタラカ」結成後、江戸東京博物館にて「冥途の飛脚」(近松門左衛門作)を、01年「真夏の夜の夢」をバリアートフェスティバルにて演出上演。その後、音楽と舞踊・演劇・影絵が一体となった「南洋神楽プロジェクト」(文化庁芸術創造活動重点支援事業)として作演出作品の定期公演を重ねる。海外での公演活動も多く、09年オランダ・ノース・シー・ジャズフェスティバルに佐藤允彦氏率いる「Saifa(サイファ)」のメンバーとして出演。10年レバノン・ベイルートUNESCOホールにて常味裕司氏と演奏。19・21年にニューヨーク・カーネギーホールにおいて津軽三味線奏者Fumiyoshi氏の依頼を受け書き下ろした作品『津軽三味線とコントラバスのための楽曲「タイトロープ」』を世界的ジャズベーシストであるロン・カーター氏と共に上演する。同年12月、尺八・箏・ヴァイオリン・ヴォイス・マリンバ・コントラバス・打楽器と日舞・バリ舞踊・コンテンポラリーダンスの融合による新たな舞台芸術「今様神楽」として旗揚げ公演を行う。23年加賀市民文化会館にて「立体的朗読劇・山代あいうえお伝」(渡辺裕太主演、石川国民文化祭参加作品)を上演
船橋市文化芸術ホール芸術アドバイザー
<近年の主な演劇作曲作品>
08年文化庁主催・新進芸術家育成公演事業「お気に召すまま」(演出/伊藤大)、09年「ペリクリーズ」(演出/ニコラス・バーター)、11年ミュージカル版「モモ」(作ミヒャエル・エンデ/劇団ひまわり主催)、12年劇団ひまわり60周年記念公演「蒼い妖精とピノッキオ」(中島朋子、馬場徹、加藤清史朗ほか)、13年能登演劇堂ミュージカル「たぬき御殿」(演出/原田一樹)、14年俳優座70周年記念公演「四谷怪談」15年劇団キンダースペース「新・復活」、16年船橋文化創造館きらら主催「静寂の響き」、17年ミュージカル「アンデルセンプロジェクト」(船橋市民文化会館主催)、18年劇団キンダースペース「転生の夢」,19年船橋文化創造館きらら主催「小さなモミの木」、20年劇団未踏「紺碧の海のごとく」21年劇団文化座「芥川龍之介〜恋から始まる物語」、22年Ova9「ダブリンの演劇人」、23年「真伎楽」(国立能楽堂)、24年Ove9「簡単なものがたり」25年Sheepdog Theatre「ロミオ&ジュリエット」
<近年の主な演出作品>
00年「仙人になりたかった男」、12年「黒白」、13年「ひのきお」、16年「銀河鉄道の夜」、17年「夜叉が池」、同年より現在まで劇団「リーベ」(主催さいたま市プラザイースト)の全15作品の作曲10作品の演出、19年「その時星は輝く(宮沢賢治と星たち」、21年「今様神楽」、23年春「ゴドーを待ちながら」、24年「銀河鉄道の夜」、25年「アリス2025」
松本泰子(ボーカル)
大学卒業の頃ジャズヴォーカルと出会い、伊藤君子氏に師事。86年UCCジャズヴォーカル新人コンテスト特別賞受賞。90年を境に様々な民族音楽と出会う機会に恵まれ、その中から自分の生まれ育った風土をもう一度自分の声で表現しようとジャンルにとらわれず、日本の童歌・民謡をはじめアラブ古典、そして自らの作詞作曲によるオリジナル等も手掛ける。
1998年「RabiSari(ラビィサリ)」を結成。2000年夏初アルバム「RabiSari」2002年秋「RabiSari II」をリリース。2003年、パーカッションの和田啓、ソプラノサックスの塩谷博之、マリンバの小松玲子らと「SohLa(そら)」を結成、CD「SohLa I」をリリース。2002年「マクベット」(イヨネスコ)2004年「オセロ」(原作W.シェイクスピア)においてイタリア・フランス・ルーマニアでの公演にてボイスパフォーマンスを披露し、好評を得る、2005年「RabiSari」ポルトガル~ルーマニア公演を成功させる。2006年テアトル・ド・シーニュ「トロイラスとクレシダ」(原作W.シェイクスピア)ノルウェー・フランス・イタリア公演に参加。08年エジプト・カイロにてアフマッド氏に師事、アラブ音楽を学ぶ。09年(財)さいたま市文化振興事業団主催「ス−パージュニアコーラス」演出・指揮を担当、9月「ペリクリーズ」(原作W.シェイクスピア)欧州4カ国公演に参加、劇団ひまわり「アンネ」などにおいて音楽を担当。同年12月サヌカイトを中心とした音楽グループ「Luz Azul」(ルースアズール)によりCDをリリース。10年レバノン・ベイルートUNESCOホールにて常味裕司氏・和田啓氏とともにアラビア語による楽曲を披露。11年Trinityアジアツアー(高橋竹童=津軽三味線、丸田美紀=箏、和田啓=打楽器)にゲストとして参加。12年13年佐藤允彦氏による「ランドゥーガ~スリランカ公演」に連続参加。14年斎藤徹氏による「オペリータ~うたをさがして」全国ツアーに急遽参加。15年3月には同アルバムDVDが発売される。
また、近年ボイストレーナーとしての評価も高く、様々な演劇やミュージカル俳優のトレーナーを努めている。