今から4、5年前になると思うのですが、賢ちゃん(谷川賢作氏)から、すごくいい歌い手さんと一緒の公演だから、ぜひ来てよ!とお誘いを受けて訪れた、谷川賢作(ピアノ)✖️中嶋俊晴(カウンターテナー)コンサート@ソノリウム。
俊太郎さんの詩に賢ちゃんが曲をつけた「歌に恋して」の歌曲集の中からの選曲が多かったように思います。
カウンタテナーという分野の方の歌を生で聞くのは初めてで、そのスケールに圧倒されたのを覚えています。
終演後のお食事会でご一緒して、いろいろお話をしました。
その頃私は、「マタイ受難曲」(ピアノのshezooさんが主催する、ジャンルの境を超えたメンバーでのマタイ受難曲)のコンサートを控えていて(今はヨハネ受難曲に挑戦中)、ドイツ語に苦戦をしていたし、ソプラノで歌うということにも苦戦をしていました。
中嶋さんは日本で勉強された後、オランダやウィーンで学び、欧州をで活動をされてました。
確か当時ロンドン拠点だったような。それがコロナの影響で、長い日本滞在になり、今は日本を拠点として、活躍されています。
とても私にとってはラッキーな出会い。「僕はドイツ語が一番得意ですよ」彼は古楽がご専門。
その頃の私にとって、古楽って???な人でしたけど(🤣)
ならば、教えてくださいと門を叩いてかれこれ・・・・・うん年。月に一度ほどですが、レッスンを受けるようになりました。彼は私の息子くらいの歳ですが、私が感覚でやってきたことをきちんと言葉で表現してくれて、そしてその先まで連れて行ってくれます。
今まで歌ったことのないバッハや、イタリア歌曲や日本歌曲を、レッスンで歌うのですが、なんというのでしょう!これが楽しくて。自分たちのオリジナルのライブの歌を練習する時と、何か違う楽しさが。何が違うのかわかりませんが、いや〜!!
で、なんと今回発表会に出てしまいましたぁ☺️
初心に帰る!フン!と鼻息も荒く🤣
たくさんのプロアマ問わずの声楽家が44名。会場はソノリウム。
なんだかご縁と、年月をしみじみ感じる1日でありました。
歌ったのは、
F.Gasparini: Lasciard’amarti あなたへの愛を捨てることは
中田喜直: 霧と話した
久しぶりに心臓が飛び出るほどのドッキドッキの舞台でしたが、私の伴奏をしてくれた横山希さんのピアノも素晴らしく、私の歌に寄り添ったり、そっと先を照らしてくれたり。終わってみれば楽しかったぁ。
中嶋さんがプログラムに書いていた
「時間をかけて 1 フレーズ 1 フレーズを 慈しみ、一語一語を自分の心で咀嚼する…。そうして途方もない時間をかけて歌を見つめた時、ようやく歌は 本当の意味で歌い手のものになるのです。」
本当にそうだなぁ!!!!!
日々勉強。日々精進。